接触帯電
二つの物質が接触した時に発生します。
物と物が触れ合う事で発生するのが接触帯電。
日常生活で常に物同士が触れ合う事があり、静電気は常に発生していると言えます。
異なる物質が触れ合う時に電子が抜けやすい物質と抜けにくい物質が触れ合う事で電荷移動して帯電する現象
リガーレ糸での対処法⇒
接触する物にリガーレ糸を使用し、電子のバランスを保つ。衣服などの生地へリガーレ糸を織り込む。どちらか片方側へ使用する事で制電効果が発揮
摩擦帯電
異なる二種の物質を擦り合わせることで、一方から他方へ電荷(多くの場合、電子)が移動する。
物質同士が接触すると、それぞれの仕事関数の差によって物質間で電子が移動することが主な要因。
物と物が擦れ合う時に発生する。
リガーレ糸での対処法⇒
どちらか一方の物質に導電糸(リガーレ)を使用しコロナ放電させる。
生地に加工、紐に加工、ゴムに加工等
剥離帯電
接触している物質を剥離(分離)する時に発生する帯電現象。
保護フィルムを剥がす時や、 ガムテープを剥がす時に発生する。
原理的には「接触帯電」と同じですが、 剥離(分離)と言う動作によって帯電する事から一般的に「剥離帯電」と呼びます。
帯電量は剥がす速度の影響を受け、ゆっくり剥がすと帯電量は少なく、 逆に早く剥がすほど帯電量が増加する。
リガーレ糸での対処法⇒
導電糸(リガーレ)を編み込んだ組紐及びゴム紐を作業場に張る。もしくは作業前に導電糸(リガーレ)の織り込んだ生地で拭き取る。作業する手袋をリガーレ糸を編み込んだ物を使用する事で除電される。
流動帯電
液体及び物質がパイプやチューブの中を移動する時に発生する帯電。
流動した物質が他の物に当たった時に発生するのが接触帯電でパイプやチューブにも導電性の物を使用する事が重要。
リガーレ糸での対処法⇒
パイプやチューブに導電糸(リガーレ)を編み込んだ平ゴム等を巻き付け、接地アースを取る。パイプ、チューブにリガーレスピンテープを巻き付け、放電させる。
接地アース等する事をお勧め致します。
衝突帯電
物体、粒子などが強く衝突した時に発生する帯電
空気輸送では高速輸送ほど静電気の発生も大きい。
これは衝突によって物体間の接触面積が大きくなるためと考えられる。
接触した物体間の静電容量は接触面積とともに増大し,帯電量は接触電位差だけでなく,物体間に作用している力や両物体の弾性特性によっても変化する。
リガーレ糸での対処法⇒
容器やパイプやチューブに導電糸(リガーレ)を編み込んだ平ゴム、スピンテープ等を巻き付け、接地アースを取る。