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​特殊扱い品目

​Ligareは特殊な複合紡糸技術により生まれた高性能の導電性複合糸です。
​導電層に現行の導電糸よりも多くのカーボンブラックを配しており、その効果は使用素材に関わらず、いかなる環境下にも高い除電性を示し、その上、洗濯・摩擦等の物理的なストレスに対しても性能を維持、安定した導電性能を継続する事が出来る新素材です。

リガーレ糸の断面図拡大。

リガーレ糸は導電樹脂が糸表面の三ヵ所に露出し、糸表面に高い導電性が生まれます。

​他社品は表面に樹脂が露出する部分が一箇所もしくは二箇所
日本初の断面形状、導電糸、静電気除去、高性能導電糸
他社品断面は糸表面にでる導電樹脂の面積が狭い。
導電糸、電気抵抗値10⁷Ω/cm 
Ligare断面図、糸の断面に三方向に電気を逃がす。
接触面が三点あり、他社品と比べると高い導電性能を発揮。
​他の繊維との合撚も可能な為、使用範囲が広がる。
​Ligareの導電性の特徴
​1,導電性の温湿度依存性がほとんどありません。
​2,ほぼあらゆる繊維との混用が可能です。
​3,耐久性に優れ、効果が半永久的です。
​4,織編み物商品に少量混用しても、十分な導電性が得られます。
​取り扱い留意点
・導電層も保護層もポリエステルの為、アルカリ処理に注意が必要。
・混用率は目的や環境によって異なりますが、一般衣料の織編物では0.2%~2%、カーペット等では0.1%~ 1%で効果が得られます。
・導電性能は混用比率のほかに織編物にした時の導電糸の間隔にも依存、生地展開においては幅間隔を15mm以下、好ましくは10mm以下にすることでコロナ放電による除電効果を示します。
・織編物の表面に導電糸を使用した場合、他方の面にも効果が及ぶことが認めらます。
​技術特徴詳細
Ligareは溶融複合紡糸過程において、高結晶性ポリエステルに導電性の微粒子カーボンを高濃度に混合した導電層と、一般ポリエステルからなる保護層の2成分がサイドバイサイド型で複合的に貼り合わせたポリエステルの黒色導電性複合繊維です。
導電層は繊維中心部で連結しており、側面に三ヵ所以上の露出部を形成していますので、繊維の軸方向・直径方向への電荷移動と拡散が容易です。
しかもコロナ放電による自己除電が大きな効果をもたらします。
​導電層の表面露出度が少なく、保護層が一般ポリエステルである為に、強度・摩擦性・耐久性は一般糸に比較しても遜色は有りません。
​また、導電層・保護層共にポリエステルである為に相溶性に優れており、衝撃は摩擦による剥離や脱落の発生は極めて少ないという特徴を有しております。
表面漏洩抵抗値表、リガーレは中間値の値の為、帯電しにくい
導電糸LIGARE 扱い形状、及び強度、伸度、表面漏洩抵抗

​リガーレ糸商品展開例

​帯電防止作業服

​インテリア関連

​医療衣

​防塵衣

​学生服

​礼服

​セーターなどの衣料

​カーテン・椅子張り・カーペット

​カーシート・導電ミシン糸・OA機器用布製品・ブラシ等

​その他静電リストバンド

​搬送用ベルト 制電ホース 静電マット

帯電電荷量表例一覧、静電気を帯びる原因

帯電電荷表列の順位の近い程、帯電しにくいが、遠い程帯電しやすくなる。
​毛皮とシリコーンゴムは離れている為に帯電しやすい。

生地別注織、編みも可能です。

ポリエステル糸、綿糸などの糸との合糸でT/Cにも加工可能。

​各種織生地に対応が可能です。

導電繊維の特性としては接触面積が広ければ広い程、効果は認められますが、制電効果にも限界があります。

 

100%の除電を見込むのならば地上アースを取らなければなりません。

 

​糸表面に出ている樹脂部分が他社糸より多く、他社糸に対して約、3倍の制電効果が得られ、

製品にする時のコストは使用糸量が抑えられる事で削減になります。

 

他社品は表面に出ている導電樹脂が10%程度、リガーレ糸は30%が糸表面に露出している。

 

​製品にした場合にも100%静電気が防止されない物もあります。

静電気の弊害

静電気は色々な弊害を起こします。静電気対策を色々な場所に対応する事で様々な弊害を防げます。

​参考例

半導体、液晶業界⇒パッケージ、内部回路(回路の破壊)特性劣化(歩留まりの低下)

装置類(誤動作やトランジスタなどの破壊) 梱包材(埃の吸着) 

ガラスパネル⇒(製造中のガラスの破壊)

電気・電子部品⇒(回路、デバイスの破壊(回路の誤動作)(コンピューターの動作停止)

(ロボットの誤動作)

繊維⇒(原糸のより合わせ不良)(糸からみ)(糸切断)

​フィルム⇒(埃の付着)(ローラーへの巻きつき)(静電気放電)(着荷源、感電、ピンホール形成)

(商品同士の付着・反発・爆発)

医療⇒(酸素タンク内の着火・爆発、麻酔硝子の着火)

粉体⇒(凝集、飛び散り、ふるい分け不良、静電気放電、粉体爆発、感電)

流送パイプ⇒(埃の付着、静電気放電、着火源、感電)

​紙⇒(インクの飛び散り、印刷不良、紙の圧着、裏移り)

帯電は下記の様な種類があります。

接触帯電⇒物同士が触れ合う時に発生する帯電

 

摩擦帯電⇒物同士が擦れ合う時に発生する帯電

 

剥離帯電⇒衣服の脱衣やフィルム等をはがす時に発生する帯電

 

流動帯電⇒液体や粉体の輸送時、ろ過等で発生する帯電

衝突帯電⇒粉体の空気輸送時に発生する帯電

電気は流れているのが電気、静電気は「止まっている」電気の事、物質内に電気が留まり、物体の電荷の正か負のどちらかに帯電している状態

プラスの電荷が過剰になるか?

マイナスの電荷が過剰になるか?

電子の基本はプラスが一つにマイナスが一つの状態

​帯電する事によりどちらかの電荷が増え、電子のバランスが悪くなり発生するのが静電気

​つまり、静電気はどんな所でも発生しているのです。

​導電糸の使用で静電気を抑止出来る場面が数多く有る事が理解できます。

静電気が身体に帯電して他の物質に触れる事で放電します。

​放電の時に感じる痛みが下記のグラフになります。

通常時に感じる静電気の痛みは5kv程度迄で、6kvを超えてくると相当な痛みを生じる事になります。

物質同士に発生する静電気はこれ以上の物もあり、粉体爆発の原因や製品などの劣化を発生させます。

​静電気を抑制する事で製品のロスを減らす事も可能な訳です。

人体衝撃グラフ静電気安全指針

​着用時に感じる静電気は2000V 程度の電圧で、

「指の外側に感じるが痛まない」のレベルの電圧は2000Vで瞬時に感じる電圧。

​3kvや5kvの電圧が触った時に感じる事になり、痛みを感じやすくなります。

それ以上の電圧は日常生活では感じないが、まれに発生する事が有るので注意が必要。

​リガーレ原糸の使用用途によってこのグラフの数値範囲内に電圧を除去する事も可能。

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