高性能導電糸
高性能の導電糸が出来ました。
従来の導電糸と比較すると導電樹脂が糸表面に三点露出し接触面を多くする事でコロナ放電作用をアップ
リガーレ糸使用生地
通常ポリエステル生地
プラズマボールをそれぞれの生地で囲んでカメラを入れました。
リガーレ糸含有生地は生地に向かって放電吸収され、光の足が少なくなっている。
通常ポリエステル生地ではどの方向にも吸収されずにプラズマボール内部で光が走り回る。
Ligareは特殊な複合紡糸技術により生まれた高性能の導電性複合糸です。
導電層に現行の導電糸よりも多くのカーボンブラックを配しており、その効果は使用素材に関わらず、いかなる環境下にも高い除電性を示し、その上、洗濯・摩擦等の物理的なストレスに対しても性能を維持、安定した導電性能を継続する事が出来る新素材です。
リガーレ糸の断面図拡大。
リガーレ糸は導電樹脂が糸表面の三ヵ所に露出し、糸表面に高い導電性が生まれます。
他社品は表面に樹脂が露出する部分が一箇所もしくは二箇所
接触面が三点あり、他社品と比べると高い導電性能を発揮。
他の繊維との合撚も可能な為、使用範囲が広がる。
Ligareの導電性の特徴
1,導電性の温湿度依存性がほとんどありません。
2,ほぼあらゆる繊維との混用が可能です。
3,耐久性に優れ、効果が半永久的です。
4,織編み物商品に少量混用しても、十分な導電性が得られます。
取り扱い留意点
・導電層も保護層もポリエステルの為、アルカリ処理に注意が必要。
・混用率は目的や環境によって異なりますが、一般衣料の織編物では0.2%~2%、カーペット等では0.1%~ 1%で効果が得られます。
・導電性能は混用比率のほかに織編物にした時の導電糸の間隔にも依存、生地展開においては幅間隔を15mm以下、好ましくは10mm以下にすることでコロナ放電による除電効果を示します。
・織編物の表面に導電糸を使用した場合、他方の面にも効果が及ぶことが認めらます。
技術特徴詳細
Ligareは溶融複合紡糸過程において、高結晶性ポリエステルに導電性の微粒子カーボンを高濃度に混合した導電層と、一般ポリエステルからなる保護層の2成分がサイドバイサイド型で複合的に貼り合わせたポリエステルの黒色導電性複合繊維です。
導電層は繊維中心部で連結しており、側面に三ヵ所以上の露出部を形成していますので、繊維の軸方向・直径方向への電荷移動と拡散が容易です。
しかもコロナ放電による自己除電が大きな効果をもたらします。
導電層の表面露出度が少なく、保護層が一般ポリエステルである為に、強度・摩擦性・耐久性は一般糸に比較しても遜色は有りません。
また、導電層・保護層共にポリエステルである為に相溶性に優れており、衝撃は摩擦による剥離や脱落の発生は極めて少ないという特徴を有しております。
帯電電荷表列の順位の近い程、帯電しにくいが、遠い程帯電しやすくなる。
毛皮とシリコーンゴムは離れている為に帯電しやすい。
生地別注織、編みも可能です。
ポリエステル糸、綿糸などの糸との合糸でT/Cにも加工可能。
各種織生地に対応が可能です。
導電繊維の特性としては接触面積が広ければ広い程、効果は認められますが、制電効果にも限界があります。
100%の除電を見込むのならば地上アースを取らなければなりません。
糸表面に出ている樹脂部分が他社糸より多く、他社糸に対して約、3倍の制電効果が得られ、
製品にする時のコストは使用糸量が抑えられる事で削減になります。
他社品は表面に出ている導電樹脂が10%程度、リガーレ糸は30%が糸表面に露出している。
製品にした場合にも100%静電気が防止されない物もあります。
リガーレ生地
リガーレ糸を使用した生地につきましては、すべてバイオーダーになります。
詳しい内容は、弊社営業までお問い合わせください。
リガーレ糸在庫スペック
20d/3f=500g/1本 1cs/18本入り
60d/9f=500g/1本 1cs/18本入り
50d/36f×20d/3f合撚=1kg/24本入り
※すべてブラックリガーレ糸の在庫になります。
その他スペックあります。
糸の表面に三ヵ所の導電樹脂が出ている為に従来の導電糸の三分の一量で同等の効果が得られます。
カーボンブラックなので原糸は黒のみで現在扱い中
ポリエステルの風合いを残したままの原糸なのでソフトで使いやすい。
現在、20d、60dは500g巻のみ扱いになります。
50d/レギュラー合撚タイプは1kg巻になります。